【椅子の正しい座り方をご存知ですか】正しく座る事で得られる事

立ち仕事で腰を痛めてしまう人もいますが、デスクワークでも腰を痛めてしまう人がいます。
どちらにも共通して言える事は姿勢の保ち方で、特にデスクワークでは椅子の正しい座り方を知っているかどうかがカギになります。

デスクワークなどで長時間椅子に座る時に意識したい事、椅子と机の関係などをご紹介します。
座る時には姿勢を意識してみてくださいね。

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今までの生活で染みついた悪い座り方を忘れよう

長い間付き合って来た体が覚えている座り方を自分でじっくりと観察する機会はなかなか無いものですが、座っていると全身が疲れている事はありませんか。

私はずっと立ち仕事をして来て、腰痛に悩まされデスクワークの仕事に変えました。
それでも時々腰痛があるので何が原因かと思った時に自分の椅子の座り方に原因があるのではと思って今も意識して生活しています。

自分でも気づきやすい姿勢の一つ、猫背

  • パソコンに向かう時や座った状態でスマホを見る時などにはついつい顔が前に出てしまって猫背の状態になってしまうものです。
  • また、猫背で疲れた時にこの姿勢になってしまいやすいのですが、椅子に浅く座った状態で背もたれに全力で寄りかかる状態、ふんぞり返っている状態になっている事もあります。
  • それから、やりがちなのが足を組むという動作です。気付くといつも決まった側の足を組んでいるのですが、これも良い座り方とは言えません。

今まで長い時間をかけて染みついてしまった悪い座り方を自覚して良い座り方を思い出しましょう。

椅子の正しい座り方は骨盤の位置が関係している

自分が椅子に座っている姿を確認したら、間違っている部分は改善しましょう。
ですが、椅子の正しい座り方とはただ背筋をまっすぐにしていれば良いという訳ではありません。

正しい座り方は骨盤の状態が重要

正しい座り方と言うと、背筋をピンとしている状態をイメージしますが、背筋を伸ばす時に一緒に注目したいのは椅子と体の接地面である腰です。

腰には骨盤という骨があり、この骨の位置を意識して座る事が大切と言われています。
どのように意識するのかと言うと、骨盤が前後左右に傾いていない状態をキープするようにする事です。

前から見た時、横から見た時、骨盤が寝てしまっていないかを姿見などを使って確認しながら骨盤の位置を確認してみてください。

仕事の時はもちろん、家にいる時も椅子に座る生活が中心となっている現代では正座は脚がしびれてしまうのであまりする機会が無いかと思いますが、正座が一番腰に負担をかけずに座る事ができると言われています。

背筋を伸ばして正座をしている状態の骨盤の位置が正しい座り方という事ですから、一度正座をしてみてこの状態を忘れないようにしてください。

椅子の正しい座り方、背もたれは使わない

骨盤を立てて座るという事が理解できたら、さっそく椅子に座って正しい座り方を確認してみましょう。

椅子に座った時に注意したい事

椅子には背もたれがついている事が多いかと思います。
特にデスクワークで使う椅子の背もたれは、体重をかけると背もたれも少し後ろに反ってくれるので、ついつい身を任せてしまいがちですが、背もたれは使わないように座るようにします。

そんなのつらいと思ってしまいますが、背もたれを使うとどうしても骨盤が後ろに傾いてしまいますから、骨盤をしっかり立たせるためには背もたれは使わず、椅子に深く座り背筋を伸ばしましょう。
すると意外と背もたれを使わなくても正しい座り方を保つことができるものです。

ついついやってしまがちな脚を組むという事も意識して止めましょう

脚を組むと体重が左右のどちらかに偏ってかかってしまいますから正しい姿勢から遠くなってしまいます。

骨盤をしっかりと立てて座ったら足は前後に置きしっかりと上半身を支えましょう。

足の位置は左右どちらかが前に出ているような状態でも大丈夫です。
しっかり床に付ける事で腰の位置が安定するので正しい座り方をキープしやすくなります。

座り方以外にも意識したい、椅子と机の位置関係

椅子に正しく座る時には座り方そのものにも注意する事は大切ですが、同時に座る環境も考えていくようにしなくてはなりません。

正しく座る環境を整えよう

椅子に正しく座るためにはまず、自分の体に合った椅子を選ぶことが大切です。

座る面の幅や奥行きを意識する事も大切ですが、会社の椅子だとなかなかそういう訳にはいかないかもしれません。
できる範囲で椅子の高さを机に合わせて調整したり、座る面が硬すぎたり柔らかすぎるような場合にはクッションなどで調整するようにします。

椅子に使うクッションには、自然と姿勢を正しい位置に導いてくれるような作りのものもありますから、自分に合ったものを見つけてみてください。

肘と膝の角度が90度を保てるように椅子と机を調整すると楽に正しい姿勢を保つことができるようになります。

また、椅子に座った時に机と椅子が遠すぎたり、よく使う物があまりにも遠い位置にあったりするのも姿勢が崩れてしまう原因となってしまいますから、机と椅子の位置、良く使う物の配置なども考慮する必要があります。よく使う物はなるべく手前に置いておくようにして良い姿勢を保つ工夫も考えましょう。

座り方を直したら体が自然と良い姿勢を保てるようにしましょう

座り方を直す時、最初はつらいかもしれません。
私も自分の座り方を改善しようとしたとき、ずっと染みついてきた猫背の背筋を伸ばす状態を保つだけでも大変でした。
筋肉の使い方が違うので慣れるまではとにかく意識しなければすぐに猫背に戻ってしまいますし、今も油断すると楽な方に流れてしまいます。

筋肉のバランスも考えよう

姿勢を保つにはある程度の筋力が必要と言われています。

体はいくつもの筋肉から構成されていますが、この筋肉のバランスがおかしくなる事で姿勢も崩れてしまいます。

私のように何年も悪い姿勢が染みついていたような場合には必要な筋力が衰えている事も考えられますから、できる範囲からストレッチや軽い運動で筋力を鍛えるようにすると良いでしょう。
運動不足気味の人がいきなり激しい運動を始めるのは体に負担になったり思わぬ怪我の原因となってしまう事がありますから、まずは体を慣らすようなイメージで少しずつ初めてください。
椅子に正しく座る事は体にとってはプラスのことだらけなのです。
特に長時間座っての仕事をしている方にとっては生活の大半を占める姿勢となりますから椅子の座り方を是非意識して生活してみてください。